雪冤

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・作者:大門 剛明

・出版社/メーカー:角川文庫

・発売日:2011/04/23

15年前京都で男子学生と十九歳の女性が殺され、同級生の八木沼慎一が逮捕された

元弁護士で父親の八木沼悦史は、死刑囚となった息子の冤罪を信じ、一人活動をしていた

死刑囚となった息子の冤罪を主張する父の元に、メロスと名乗る謎の人物から時効寸前に自首をしたいと連絡が

真犯人は別にいるのか? 緊迫と衝撃のラスト、死刑制度と冤罪に真正面から挑んだ社会派推理

前半は展開がゆったりすぎるが、後半先が気になって仕方ない状態になる

太宰治の「走れメロス」の内容・登場人物と絡めながら、死刑制度や冤罪について語っている

本書説明の帯に「衝撃の結末に100人中99人が騙される」と記載されている

確かに「この人だ」と思いつつ読み進めたが、最後で大どんでん返しの衝撃の事実が!のような感じで終わっている

これについては、賛否両論あるだろうが、読んでて最後まで楽しめる内容になっている