BT’63(上・下)
・作者:池井戸潤
・出版社/メーカー:講談社文庫
・発売日:2006/06/15
父が遺した制服を着ると、大間木琢磨の視界に不思議な世界が広がる
制服の中には謎の鍵
これはもしかすると、父が見ていた四十年前の風景では・・・
若き日の父・史郎が体験した運送会社での新事業開発、秘められた恋…
だか、そこに広がる闇の世界、そして迫り来る闇
心を病み妻に去られた琢磨が自らの再生をかけ、自分を探しつつ、現代に残る父の足跡を調べる
池井戸順の初期の頃に書き下ろした上下巻の長編作
今の作風とは若干違うが、何となくこの後に続く「空飛ぶタイヤ」の書き方の基礎があるような
感じにも捉えられる
本を読むことが得意としない場合、上巻は読み進めるのがなかなかパワーがいるような気がするが、
徐々に気になるようなストーリーにはなっている