検察側の罪人

zainin

・作者:雫井 脩介

・出版社:文春文庫

・発売日:2017/2/10

法の「限界」に絶望する敏腕刑事「最上毅」、法の「正義」を信じる若手検事「沖野啓一郎」の二人が、師弟の絆を引きちぎれんばかりに軋ませて、ぶつかり合う物語。

最上には忘れられない事件があった。

学生の頃、下宿していた寮の大家の娘が、卒業して下宿を出た4年目の春に殺害された。犯人逮捕に至らず、法改正で時効が撤廃される前に時効が成立。

それから23年後、その事件とは関係なく老夫婦が殺害されるという凶悪事件が最上の勤める管内で起きた。捜査線上にあがった不審人物のひとりに聞き覚えがあった。それは、大家の娘が殺された事件で重要参考人にあがっていた松倉という男だった。今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。最上に心酔する若手検事の沖野は厳しい尋問で松倉を締め上げるが、最上の強引なやり方に疑問を抱くようになる・・・

最後まで読み進めると、何とも不思議な気持ちになり、沖野の抱く気持ちが何となくわかるような、不完全燃焼したような気持ちになる。

最上毅役を木村拓也、沖野啓一郎役を二宮和也で映画化された原作。

前の記事

空飛ぶタイヤ

次の記事

BT’63(上・下)